| 有名ミュージシャンは短命 統計調査でも明らかに |
4日(英国時間)、英リバプール・ジョン・ムーアズ大学のマーク・ベリス教授が率いる公衆衛生センターの研究チームは2000年に出版された本「All-Time Top 1000 Albums」に載っているアルバムのミュージシャンを対象にロック、パンク、ラップ、R&B、エレキ、ニューエイジなど、主に英国と北米を拠点とするミュージシャン1064人を調査し、医学関連の専門誌「Journal of Epidemiology and Community Health」(電子版)に調査結果を発表した。同調査によると1956年から2005年にかけてエルビス・プレスリー、ジミ・ヘンドリックス、ジム・モリソン、キース・ムーン、ブライアン・ジョーンズ、ジャニス・ジョプリン、カート・コバーンなど著名なスター100人が亡くなっており、調査対象である男性の9.6%,女性の7.3%にあたることが明らかになった。有名になってから2年から25年までのミュージシャンの死亡率は一般人の1.7倍、5年以内では3.4倍に上ることが分かり、1960年代から1970年代に名声を博したミュージシャンはその後5年以内の死亡率はなんと一般人の4.5倍にも達するという。その一方で有名な期間が25年を超える人々は同じ世代の人々と死亡率が変わらないことも分かった。この中にはポール・マッカートニーやローリング・ストーンズのメンバー、ボブ・ディランなどが含まれている。
死因のトップはがんで20%を占め、心臓など循環器疾患も14%だったが、酒や麻薬類の過剰摂取が19%、事故死が16%、酒や麻薬類の常習による慢性疾患が8%、暴力の犠牲が6%もあった。背景には1960〜1970年代にロックのイメージがセックスやドラッグ、アルコールと結び付いていたり、一部のラップが暴力をあおる内容だったりするほか、常に強いストレスにさらされる環境がある。ミュージシャンが早死にする理由の一つとして薬物とアルコールの長期摂取を挙げている。特に、有名になってからの数年間が非常に危険な時期だという。欧州と北米のミュージシャンを比較すると、欧州のミュージシャンの方が生存率が高いことも分かった。一方、人気の最中にあって悲惨な最後を迎えたミュージシャンの死亡時の平均年齢は欧州が35歳だったのに対し、北米は42歳だった。寿命を全うせずに亡くなるミュージシャンは北米の場合、欧州の2倍にも上る。米国のロックミュージシャンの生活様式は慢性心疾患を患う確率が高いことが原因とみられる。
研究チームは「今回の調査研究により、これまで一般的な逸話として知られていた現象に有益な統計的裏付けを与えた」との自負を語り、スターの行動はファンや将来のミュージシャンへの影響が大きく、悪循環に陥っていると指摘。音楽業界が改善に取り組むよう提言している。
Thanks! ロイター , AFP , 時事通信 , CNN
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